あれは確か2年前の冬のはじまり、当時築31年の中古戸建て物件を購入したときのことでした。
とても安かったけれど、残地物ありのボロ家。
安く買えるなら自分達で残置物くらい片付けるよ!と軽く考えていたのですが、なかなかの苦戦を強いられることになったのです。
そんなボロ家のリノベーション体験談と残置物のリスクについて書こうと思います。
購入した物件について
購入したボロ家はこんな物件でした。
1987年築の戸建て
所在地/埼玉県
建物/面積62.1㎡
間取り/3DK
物件価格/3100,000円
閑静な住宅街で新しい戸建てと古い家が入り混じってるエリアでした。
周辺の道路は細く入り組んでいて、接道はなし。
駅まで車で約12分と少し距離があるにもかかわらず、駐車場はついていません。
残地物が多すぎた
物件の売主さんは高齢、お子さんたちと同居するために引っ越すので売りに出されました。
そして冒頭でも書いたとおり、残地物あり。
お子さんとの同居に必要なものはあまりなかったのでしょう。
食器棚や椅子・テーブル・家電などまるっと残して引っ越されました。
まぁその辺は承知の上なので問題ありません。
しかし、物件の引き渡しが済んで早速ボロ家の片付けに取り掛かると、想像以上の量の残置物が…
押入れの中は布団や洋服の入った収納ケースでパンパン。
布団の奥には箱型のテレビ(複数)や大量のビデオテープまで隠れていました。
キッチンの収納には使いかけの調味料やサビついた調理器具などが山盛り。
棚の中にはタウンページから町内会の名簿・薬・コンビニでもらったであろう無数のストローなど。
収納できるところ全てに、ありとあらゆるものがぎゅうぎゅうに詰まっていたのです。
残地物との戦い
ざっと残置物を見てその量の多さに途方に暮れた気持ちに一瞬なりましたが、まずは家電を引き取ってもらうために不用品回収業者に電話をしました。
そしてキッチンの残置物を可燃ゴミ・不燃ゴミ・プラスチック・ペットボトルと分けながら片付けていく作業をスタート。
これが何時間やっても全然進んだように見えなくて、なかなかしんどい。
キッチンや洗面所など水廻りのゴミはベトベトしっとりしているものも多く、過酷な戦いとなりました。
途中、ゴミ袋が出過ぎて室内に置く場所がなくなり玄関の外に出したら、近所のおばあちゃん達が「こんなにゴミだらけだったの!?」と見物にくる始末w
1日で終わるわけもなく、キッチンだけでも数日かかりました。
他の部屋はキッチンに比べるとかわいいものでしたが、押し入れを開けるたびにドキドキしたものです。
苦戦したゴミBEST3
1軒屋の残地物をまるごと処理した中で、特に大変だったものを紹介したいと思います。
【第3位/プランター】
花は枯れたのであろう土入りのプランターはなかなか大変でした。
1.2個なら大したことないのかもしれないけど、大小合わせて10個くらいあったんですよ。
しかもプランターがあったのは2階のベランダと場所が悪かった!
土はゴミとして出せないから、業者に頼むか敷地内にまくしかないんだけど。
土入りのプランターを持って階段を降りるのは腰にくるし、まくときに砂ぼこりがすごいしで、印象に残るゴミの1つでした。
【第2位/お仏壇】
お仏壇はね、すっごく重くて大変でした。
ただ上下2つに分かれ他のが不幸中の幸い。
それでもめちゃくちゃ重かったけど。
【第1位/冷蔵庫】
そして栄えある第1位は冷蔵庫!
さすがに生物はなかったけど、開封済みの調味料やらジュースやら中身が多くて苦戦しました。
中身を出して洗ってから分別。
単純作業ではありますが、食べ物系を片付けるのは色々想像するとキツいものなので、無心で作業をしました。
これ、冬で本当に良かったなと思います。
1月でかなり寒かったけど、温かくなるとにおいがするし害虫も増えそうだし。
以上、苦戦したゴミBEST3でした!
残地物あり物件のリスク
ここまで読めば、残地物の片付けがいかに大変かということが分かって頂けたのではないかと思います。
残置物ありの物件は片付けをする手間と時間だけでなく、お金もかかることも忘れてはいけません。
最近はゴミ処理にかかる費用が高くなってきているので、せっかく安く不動産を買ったのに結果的に高くなってしまった!なんてことにならないように注意をしましょう。
私KOBOと2人チームでやっているから良いけれど、1人じゃお仏壇運べなかったし。
外注したらけっこう高くなってたと思うし。
大量に残置物がある物件はおすすめしません。
ボロ家のいま
そんなボロ家がどうなったのかというと、室内はゴミもなくなりとっても綺麗になりました!
物件を購入したときは本業用に使おうかと考えていたのですが、諸事情により賃貸に出すことに。
駅も遠いことだし「ノマドワーカーさん向けにしよう!」と思っていたのですが、またもや想定していたのとはちょっと違う方が入居してくれました。
今振り返ると無計画すぎる上に、残置物あり物件を甘く見ていました。
みなさん、残置物ありには気を付けて下さいね。